即時的粘膜ブロックが、低濃度、短時間で見られ、サプリメントでも誘発される可能性を報告した。この現象は鉄欠乏によって鉄吸収能が亢進した細胞でのみ認められ、鉄吸収が抑制に転ずるために小腸内の鉄濃度がモニターされる必要がある。本研究で、十二指腸凍結切片におけるDMT1異性体発現と細胞内局在、鉄投与に応答する発現や局在の変化について定量的に解析するプログラムを作成した。小腸は他の組織に比べて極めて細胞の分解が早く、定量解析の品質で免疫染色が可能な切片の制作に苦労した。鉄欠乏が各異性体発現に及ぼす影響と鉄投与が局在に及ぼす影響を解析し、鉄投与開始から15~30分でDMT1の細胞質への移動を確認した。
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