本実験では,NHK「きょうの料理」に掲載されたレシピの料理を,四つの「食材の状態」(気体,液体,油脂,固体)および四つの「分子活動の状態」(分散,併存,包合,重層)の要素で式化した。 固体の料理あたりの平均数は,主食が,主菜よりも有意に高かった。また,主食の重層の数も,主菜および副菜と比較して有意に高い結果となった。式化した料理は,式のパラメータを基にした階層クラスター分析の樹形図によって,大きく特徴のある6つのグループに分類された。これらの結果によって,“料理の式”が構造と組織に基づいて料理を分類するのに利用できることが示唆された。
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