アルコール代謝中間体であるアセトアルデヒド(AA)はタンパク質を修飾・変性し毒性示すことが報告されている。本研究課題で我々は、質量分析装置によりマウス体内で飲酒後に生成するアセトアルデヒド修飾アミノ酸を検出した。また、飲酒後のヒトの血清中においても同様の物質を検出した。本測定法は精密測定であるため飲酒との関連が報告されているアルツハイマー型認知症や虚血性心疾患との関連等を精査する際にも応用が期待できる。さらに、AA修飾タンパク質に対するモノクローナル抗体産生細胞も作製した。このことにより、今後アルコール摂取によるAA毒性の簡便な評価への応用が期待できる。
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