研究課題/領域番号 |
15K12366
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研究機関 | 四国大学 |
研究代表者 |
高橋 啓子 四国大学, 生活科学部, 教授 (80148767)
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研究分担者 |
尾崎 圭司 四国大学, 経営情報学部, 教授 (00289307)
鈴木 直美 四国大学, 経営情報学部, 准教授 (10289308)
細川 康輝 四国大学, 経営情報学部, 准教授 (20341266)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 献立作成 / 生活習慣病予防 / タブレット |
研究実績の概要 |
現場の管理栄養士および管理栄養士を目指す学生が糖尿病・高血圧などの生活習慣病の予防・改善を目的とした献立を作成する際に、これを支援するシステムを開発するのが本研究の目的である。管理栄養士が日々の献立を作成する際には、可能な料理の組み合わせをできるだけ多く検討することが最適な献立作成には必要である。また、実際に料理を作ることなく、多くの献立案を試行錯誤できることは、限られた実習時間内で学生が献立作成能力を向上させるためには重要である。そこで、調理の現場で献立案を試行錯誤して検討できるように、タブレット端末を使った献立作成を支援できるシステムの開発を目指す。 平成27年度は以下の成果を達成した。 (1)プロトタイプを用いた予備的な検証の結果を参考にタブレット版アプリのユーザインタフェースの再設計を行った。 (2)システムの有効性の検証をより実証的にするために、データベース中の料理数を当初の予定の約10倍の約1300件に大幅に増やした。 (3)調理学実習において、アプリを使用して献立作成への有効性を検証した。検証結果は、日本調理科学会で「管理栄養士養成課程入学時の献立作成イメージと献立作成支援アプリの開発」と題して、研究発表を行った。 (4)検証結果から、タブレット版アプリに関して、献立作成支援には料理検索機能・献立評価機能・献立保存機能が非常に重要であることが判明したので、これらの機能の再設計を始めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
システムの有効性の検証をより実証的にするためにデータベース中の料理数を当初の予定の約10倍の約1300件に大幅に増やし、実際の献立作成に使用し、検証できた。 その結果、アプリケーションにおける課題(料理検索機能・献立評価機能・献立保存機能を追加すること)を明らかにすることができ、これらを解消したシステムの改善に取りかかっている。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度に実施した検証により次の内容を改善する。 (1)タブレット版献立作成支援アプリに、献立作成のために重要な料理検索機能・献立評価機能・献立保存機能を加える。(2)料理の作り方データを追加する。(3)料理画像認識による料理の登録機能を開発する。(4)タブレット版献立作成支援アプリを用いて総合評価を行う。学生の献立作成実習、および管理栄養士による現場での総合評価を予定している。(5)総合評価を元に、学会および論文誌で成果を発表する。
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次年度使用額が生じた理由 |
旅費として計上していた予算が、学会開催場所が近くなったため、残額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度の旅費として使用予定である。
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