研究課題/領域番号 |
15K12378
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研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
加納 圭 滋賀大学, 教育学部, 准教授 (30555636)
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研究分担者 |
塩瀬 隆之 京都大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (90332759)
水町 衣里 大阪大学, 学内共同利用施設等, 特任助教 (30534424)
元木 環 京都大学, 学内共同利用施設等, 助教 (80362424)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 科学リテラシー |
研究実績の概要 |
OECD・PISA調査では「科学的知識」を「科学の知識」と「科学についての知識」の2種類の知識から構成されるものとしている。前者は、物化生地や技術の領域にまたがる自然界の知識を指し、後者は、科学の方法(科学的探究)と目標(科学的説明)の知識を指す。学校教育では前者と後者のバランスがうまく取れておらず、前者に偏っていることが指摘されている。しかしながら、後者に関するNHK理科教育番組『考えるカラス~科学の考え方~』(小3~)『カガクノミカタ』(小3~)がそれぞれ2013年、2015年放映開始等、「科学の考え方」教育には近年注目が集まっている。これらの背景を踏まえ、本研究は、1.「科学の考え方」を習得できる科学教育プログラム群の開発、2.「科学の考え方」習熟度評価のための評価指標(ルーブリック)の作成、3.上記教育プログラム群とルーブリックを用いた教育プログラムの体系化と普及展開を目的として実施されている。 本年度は、「科学の考え方」を習得できる科学教育プログラム群として、NHK Eテレ『考えるカラス~科学の考え方~』連動プログラムを2つ、NHK Eテレ『カガクノミカタ』連動プログラムを2つ開発し終えた。その他、NHK Eテレ『考えるカラス~科学の考え方~』連動プログラムを複数開発中である。また、次年度のルーブリック開発に向けて、どのプログラムでどのような科学の考え方を用いたのかについての調査も始めており、プログラム受講生から予備的データを収集した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「科学の考え方」を習得できる科学教育プログラム群を開発した他、次年度のルーブリック作成に向けた予備調査も実施しており、本研究はおおむね順調に進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
科学教育プログラム群をさらに充実させながら、ルーブリックの作成も進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していた科学教育プログラム群の中にまだ開発中のものがあるため。
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次年度使用額の使用計画 |
科学教育プログラム群の開発に用いる。
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