研究課題
挑戦的萌芽研究
高等学校の部活動や授業における課題研究の成果などを発表する機会は多くあり,その1つが自然科学系学会のジュニアセッションである。本研究では,このジュニアセッションの定義も見出すこと,高校生が発表することの効果の2つについて明らかにすることを目指した。研究の結果,まずジュニアセッションの定義については学会によって多様であり,すべてを包括できるようなものは定義しづらい。高校生への効果については,その分野の研究者から質問や意見をされることで,研究に対する視点が変わったという効果がみられている。
科学教育
自然科学系の学会のジュニアセッションが高校生に高い教育的効果を与えていることより,科学系部活動や課題研究に取り組む高校生に対して,従来からある高等学校文化連盟科学専門部会の発表会や,理数科の研究発表会などに加えて,ジュニアセッションという発表機会の選択を積極的に提案できることがわかった。また,学校教育への関りが弱かった自然科学系の学会や研究者が,自身の専門を活かして学校教育(科学系部活動や課題研究など)にかかわる方法を提示した。