研究実績の概要 |
電磁気学授業の理解力向上を目的とした本研究において,今年度は主に以下の課題について取り組んだ. 1.アクティブ・ノートテイキング(A-note)実践用配布資料および授業用スライドの検証:これまでに作成した3,4年生用資料の再検証を行い,本校における電磁気学の講義全てに対する資料作成が終了した.授業用スライドについては,アクティブ・イメージ(A-img)と名付けた,より効果的な動画・アニメーションを導入した.アンケート調査により受講学生からの授業評価を受けた結果,概ね高評価を得た. 2.アクティブ・テキストシステム(A-txt)の改良:昨年度に基本システムが完成した,既存書籍にデジタル端末による追加情報を付加することで,書籍内容の充実を図るアクティブ・テキスト(A-txt)用システムの改良を行った.A-txtは,本校OBによるベンチャー企業Covelline(コベリン)と共同開発しており,具体的なA-txtのアップグレード内容としては,コンテンツ登録のフルGUI化と,コンテンツのURLダウンロード機能に加えて,コンテンツ表示サイズの調整機能と,ユーザーからのフィードバック機能(質問機能)を追加し,A-txtに必要と思われる機能をほぼすべて満たすことに成功した. 3.アクティブ・ラーニング・モデルの構想:A-note, A-img, A-txt を包括的に利用し,授業から自学までをアクティブ・ラーニング化するモデル提言を行った.その成果を平成30年度からの科研費に申請し,採択された.
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