特許戦略ポータル(特許庁)に公開されている特許申請から取得までの文書事例を活用して、特許審査対応知識の学習プログラムを構成し、現場実証を通じて実用性を検証する。具体的には、以下の3つの副目標を達成する。(a)公開事例を特許審査対応オントロジーに基づいて分析し、良質な経験学習を促す学習コンテンツとして教材化する。(b)学習者が先行経験・先行知識と関連づけながら、基礎となる原則やパターンを探す能力を自ら習得することを促す学習環境を設計・開発する。さらに、学習の試行を繰り返しながら(c)経験知統合の学習モデルを構成し、それに基づいてケース教材を系列化したコースを構成し、実証実験により有用性を確認することを目的とする。 本年度は、前年度に構築した経験知の統合学習モデルの構成と教材の系列化:特許審査対応ケースの経験知を体系知に統合する学習を促すための学習モデルをベースとして、ケース教材に具体的経験・反省的観察・抽象的概念化の学習目標(ケースから,何をどのようを学ぶか)を設定し,その系列が経験知統合の合理的な学習プロセスを構成するための原理を明らかにし、それをもとに「知識の深い学習」を促すための学習支援機能を構成した。さらに、それに基づいて実運用のための特許審査対応ケースの経験知を体系知に統合し、ケース教材として具体的経験・反省的観察・抽象的概念化の学習目標(ケースから,何をどのようを学ぶか)を設定する手法を構成し,経験知統合の合理的な学習プロセスを構成するための原理を明らかにオントロジーと学習モデルの改訂を行った。
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