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2016 年度 実施状況報告書

グローバル人材育成事業の質的評価─学生時代のeポートフォリオと社会人の内省

研究課題

研究課題/領域番号 15K12428
研究機関早稲田大学

研究代表者

鈴木 伸子  早稲田大学, 日本語教育研究センター, 准教授(任期付) (40507620)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードグローバル人材 / キャリア教育
研究実績の概要

1)データ収集
対象とする海外プログラムの派遣経験者が増加し、卒業生も新たに増加したことから、対象者リストに加えて新たなインタビューデータの収集を行った。基本的には、社会人を対象にしたデータ収集を行ったが、比較のため在学生へのインタビューも行った。
2)企業への聞き取り調査
就職関連ビジネスをてがけ、大学や企業のグローバル人材育成に詳しい企業への聞き取りを経て、本研究の理論的構築を行った。あわせて、同社よりクライアント企業の人材採用担当者の紹介を受け、訪問を行った。その結果、企業の人事担当者が海外経験を持つ学生をどのように評価するかが明らかとなった。その後、年度末には同志社大学キャリアセンターを訪問し、キャリアコーディネーターに対して今後の研究協力に関する要請を行った。
3)大学関係者への聞き取り調査
滋賀大学環境総合研究センターを訪問し、同大学が東南アジアにて展開する学生向けフィールドワークの実施状況やそのプログラムの教育成果などに関する聞き取りを行い、本研究の対象と類似するプログラムとしてその教育効果の検討を行った。さらに、スーパーグローバルプログラムに採択された2大学を訪問した。まずは、東洋大学のグローバルキャリア教育センターを訪問し、プログラムの担当教員より、キャリア教育という観点からグローバル教育の果たすべき役割とその教育効果について情報収集を行った。次に、立教大学の社会連携担当部署を訪問し、リベラルアーツという観点で企画立案された同大学のグローバル教育について情報収集を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

データ収集の対象者(社会人)の配属先が当初予想していたよりも広範囲に及び、データ収集が効率的に行うことが難しかった。また、多くの場合、日程調整に時間がかかり、研究代表者とのスケジュールのすり合わせも複数回に及ぶことが通例であったため、データ収集のスケジュールが全体的に後方へずれた。

今後の研究の推進方策

1)データ収集に関して
データ収集はほぼ終了に近づいており、調査対象者リストに残っている社会人にインタビュー調査の目途が立っている。
2)データ分析のスピードアップ
今年度は、データの分析作業とその後の研究会に要する時間を短縮することで、研究課題の遂行をスピードアップする予定である。その分析の精度を高めるために、学会でのポスター発表を行う(お茶の水女子大学言語文化学研究会)。その後、以下の3で示す研究会を経て、査読付き論文として執筆する。
3)研究会の開催と研究成果の公開
2016年度に、企業の人事担当者および大学関係者への聞き取りを行ったため、すでに研究会開催のための情報収集とネットワークづくりは終了している。研究代表者による一次分析の結果を関係する研究協力者との協働によって検討するため、グローバル人材育成プログラムの担当者やキャリア教育の専門家や企業の人事担当を含む研究会を開催する予定である。ここでの検討を経た分析結果をふまえ、論文を執筆し、2018年度3月末しめきりの「異文化間教育」へ投稿する予定である。

次年度使用額が生じた理由

2016年の日本語教育学会全国大会にて研究発表を行う予定で旅費の使用計画を組んだが、校務と重なったため、やむなく参加を見送った。

次年度使用額の使用計画

昨年、参加を見送った日本語教育学会秋季全国大会(朱鷺メッセ:新潟県)で研究発表を行う予定。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] SEND海外派遣の派遣前教育について-グローバル人材育成教育としての海外日本語教育実習2017

    • 著者名/発表者名
      鈴木伸子
    • 雑誌名

      早稲田日本語教育実践研究

      巻: 5 ページ: 217-223

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公開日: 2018-01-16  

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