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2016 年度 実績報告書

高等教育におけるグローバル人材を育成する学習環境デザインに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K12430
研究機関関西大学

研究代表者

久保田 賢一  関西大学, 総合情報学部, 教授 (80268325)

研究分担者 久保田 真弓  関西大学, 総合情報学部, 教授 (20268329)
岸 磨貴子  明治大学, 国際日本学部, 特任准教授 (80581686)
今野 貴之  明星大学, 教育学部, 助教 (70632602)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワード学習環境デザイン / グローバル人材 / 高等教育
研究実績の概要

本研究の目的は、高等教育におけるグローバル人材を育成する学習環境をデザインするための要件を明らかにすることである。具体的には、グローバル人材とはそもそもどのような特徴を持つ人材を指すのか、またそれらの人材が高等教育課程における学習環境の中でどのように成長したのか、そのプロセスに注目し、関係する要因から学習環境をデザインする要件を示す。
目的達成のために平成28年度は、平成27年度に収集したデータをTEA(複線経路等至性アプローチ)、PAC分析など複数の研究方法論を用い多面的にグローバル人材を育成する学習環境の分析を目標とした。
平成28年度の分析では、まずグローバルなフィールドで何らかの取り組みを志すようになるには、個人の歴史性が強く影響していることが分かった。しかし、それは幼少期の異文化体験が決定的であるということを意味しない。本研究の対象者の多くは大学進学前に何らかの異文化体験を経たものが多かった一方、全く異文化経験のない者もおり、「グローバル人材=幼少期の異文化経験」という等式は成立しないことが示唆された。次に、様々な大学での活動において「自分はどうなりたいのか」というキャリアに関する問い直しを迫る機会が設けられていることが重要であった。加えて、当人の意思決定を後押しする他者関係、特に友人関係が重要であることが分かった。最後に、対象者は大学においてどのような領域において自身が活動するかを具体的にイメージし、そのための専門性と言うべき能力形成のための機会を得ていたことが分かった。実際にグローバルなフィールドにおいて活動した後に専門を変えたり職を変えたりすることはあるが、少なくともグローバルなフィールドへ参入しようとする際に何らかの専門を有することは重要であり、その決定と育成の機会を大学にて得ていたことが分かった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (3件) (うち謝辞記載あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 大学のゼミ活動とキャリア形成:卒業生のライフストーリーから2017

    • 著者名/発表者名
      岸磨貴子、久保田賢一
    • 雑誌名

      情報研究

      巻: 45巻 ページ: 1-22

    • 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] グローバル人材のライフストーリー分析からみる高等教育入学前後の経験に関する探索的研究2017

    • 著者名/発表者名
      久保田賢一、今野貴之、岸磨貴子
    • 雑誌名

      日本教育工学会研究会報告集

      巻: JSET17-2 ページ: 印刷中

    • 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 複線経路等至性アプローチによる高等教育のグローバルキャリア形成過程の分析2017

    • 著者名/発表者名
      上館(山口)美緒里、山本良太、関本春菜、鳥井新太、久保田賢一
    • 雑誌名

      日本教育工学会研究会報告集

      巻: JSET17-3 ページ: 印刷中

    • 謝辞記載あり
  • [学会発表] 複線経路等至性アプローチによるグローバル人材への成長プロセスの分析2016

    • 著者名/発表者名
      上舘(山口)美緒里、山本良太、関本春菜、鳥井新太、久保田賢一
    • 学会等名
      日本教育工学会第32回全国大会
    • 発表場所
      大阪大学(大阪府豊中市)
    • 年月日
      2016-09-17 – 2016-09-19

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公開日: 2018-01-16  

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