研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では、人文・社会・自然にまたがる地理学を対象に、科学計量学的な手法を用いて、その知識生産の特徴と変遷を明らかにすることを目的とした。地理学の主要学術誌である『地理学評論』を中心に、論文、著者、引用文献に関する情報を整理し、計量的分析に必要なデータベースを作成した。統計分析の結果、論文の分野・種別やオーサーシップ、著者の年齢・性別などの属性、そして引用文献の種類といった多くの観点において有意な時系列変化がみられ、地理学における知識生産の構造が安定的というよりも動態的であることが示された。
人文地理学