経済学におけるパラメトリックな接近方法と、包絡線分析が仮定するノンパラメトリックな接近方法を接合するためには、局所的にパラメーターが変化するタイプのパラメトリックな接近方法が有効であることが分かった。しかしながら、通常用いられるようなテイラー展開を用いた生産関数や費用関数の近似は、包絡線分析と関数形を用いた分析を接合するには、充分な近似が得られないことが明らかとなった。 これに対して、分位点回帰は、分位点ごとに推計されるパラメーターの値が異なることを許容しており、包絡線分析法とフロンティア関数による分析を接合するためには、分位点回帰がその中間的存在として重要であることが明らかとなった。
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