研究課題/領域番号 |
15K12466
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
殷 勇 同志社大学, ビジネス研究科, 教授 (50344776)
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研究分担者 |
伊藤 嘉浩 東京理科大学, 経営学部経営学科, 研究員 (60436235)
野田 英雄 東京理科大学, 経営学部ビジネスエコノミクス学科, 准教授 (90347724)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 製品開発 / 生産管理 / セル生産方式 / モノづくり経営 |
研究実績の概要 |
昨年度において構築されたモデル(モジュール製品を取り扱うセル生産のモデル)に対し、特性を解析し、構造を確定する。具体的には、製品開発費用の区間を確定し、各費用区間におけるモデルの凸性と劣モジュラー性を解析したうえで、各区間の最適構造を確定する。 製品開発費用区間は、複数の構造に対応するインターフェースから得た利益と開発要員の人員等のコストとの比較により、複数の区間に分けられる。各区間のモデルの凸性およびQuasi凸性を分析し、最適設計手法を提案する。 下記の英語の業績(論文、発表など)に詳しく研究実績を説明しております: In this year’s research, our research group clearly investigated and characterized the impact of product global performance on the choice of product architecture during the new product development (NPD) process. We develop analytical models that obtain a product global performance through a modular/hybrid/integral architecture. Trade-offs between costs and expected benefits from different product architectures are analyzed and compared.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
概ね予定通りの展開です。
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今後の研究の推進方策 |
モデルの劣モジュラー性について、束論における差分減少性概念に立脚して、劣モジュラー性を分析する。上述の分析を通じて、サブシステムの多様なインターフェース間のシナジー効果とそのメカニズムを解明する。この仕組みの解明は学術的に重要な意義をもつ。 シミュレーションによって提案法の有用性を確認し、その成果を学会や企業に向けて発信する。設計手法の候補は劣モジュラー関数の降下法と領域縮小法である。降下法とは局部最適性によって大域最適性が保証されることに基づくアルゴリズムである。また、領域縮小法とは多次元空間における2分法であり、最適解の存在する有界な範囲が既知のときに適用できる。選択手法については、汎用性の高い決定木アプローチを採用する。これらの方法論をテストし、最適設計・選択手法を確立する。 提案された最適設計・選択手法の有効性を検証するために、コンピュータ上でのシミュレーションを実施する。実験パラメーターの詳細は次の通りである。まず、顧客注文製品の性能(Function)の種類を10に、アーキテクチャの種類を3に、製品開発費用区間を8に設定する。また、大数定理により、各レベルで30例の数値例をシミュレーションする必要がある。したがって、全部で10×3×8×30=7200回のシミュレーションを行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
国内の出張は学内業務のためキャンセルした
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次年度使用額の使用計画 |
国内出張
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