本研究では、火山噴出カガスの中で最も毒性の極めて高い硫化水素 H2Sガス濃度の空間分布状態を約 1km の遠方より高感度計測するための小型で携帯可能な吸収分光方式ライダー(レーザレーダ)センサー装置の開発を目的としている。そのため、波長 1.5μm 付近の近赤外域の目に安全で小型・高出力のLDレーザならびにファイバアンプ光増幅器を試作し、2f検波法を用いて計測を行う。また、2次元方向にレーザ光を走査して背後の地面等からの散乱光を高感度検出して濃度・光路長積の定量測定を実現することを目的とした。実計測において、1,000-100ppm・mのH2Sガス濃度計測を実現できた。
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