火口内やごく近傍の機動的観測を行う実用的な無人陸上車両型ロボットのシステム「火山観測用自走式センサー『ほむら』」の開発を行った.ほむらは,携帯電話データ通信により,遠隔地よりリアルタイムで火口付近の画像やセンサーデータをリアルタイムで取得できる.本研究では,新たに火山ガスセンサーを搭載できるようにし,観測用のソフトウェアを改良し,また太陽電池の搭載により充電することなく長期運用を可能にした.実際の火山(霧島硫黄山)で1か月以上の運用試験を2回行い,動作の安定性と観測における有用性を確認した.ほむらは実用的に使用できる状態で,今後も火山観測における運用を続けていく.
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