地震による極端異常運動は異常加速度、異常速度、異常変位の三種類に分けて、発生メカニズムをそれぞれ解明した。極端異常加速度においては、急ブレークモデルを提案し、極端異常加速度の発生メカニズムを理論上、実験および数値シミュレーションで解明した。地盤の不連続性が極端大きな加速度の発生要因となることが分かった。極端異常速度においては卓球効果モデルを提案し、完全弾性衝突モデルを用い、両物体は衝突前後の運動量の保存と運動エネルギーの保存によって、物体のリバウンド速度を推定する解析式を提案した。極端異常変位においては、多重加速モデルを提案し、地震による斜面崩壊後の土砂運動の高速・遠距離移動の特性を解明した。
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