研究実績の概要 |
2014年12月~2015年3月に富山湾沿岸の2地点で観測された波浪データを解析し、沿岸部の浅瀬域(水深10~20m以下)にうねり性波浪が侵入することにより、浅瀬域で数分周期の固有振動が生じることを確認した。また、2015年6月と9月に、新潟港湾空港技術調査事務所の平面水槽(長さ50m,幅6m)を用いて周期1.48秒の規則波を水平床(浅瀬域)に入射し、水平床上で固有振動が生じること等を確認した。 また、2015年11月~2015年3月まで、富山湾沿岸と飯田湾沿岸の水深約10mの地点に波浪計を設置して波浪観測を実施した。波浪計設置位置は、5月に購入したGNSS受信機による高精度位置表示システム(測位精度1m)を用いて決定した。そして、次の論文を発表した。 ・うねり性波浪に伴う富山湾沿岸の水位変動について,河合雅司,平山克也,北村康司,日本航海学会論文集,第132号,pp.28-35,2015 ・On the Prediction of Large Swells in Toyama Wan, Masashi KAWAI,Yasushi KITAMURA and Kiyoshi KAWAGUCHI, Proceedings of Asia Navigation Conference 2015 in KITAKYUSHU, November 2015 さらに、論文「沿岸におけるうねり性波浪による水位変動の検証」を2016年2月に日本航海学会へ投稿し、日本航海学会論文集第134巻への掲載が認められた。さらに2016年5月に日本航海学会第134回春季講演会で論文「富山湾沿岸における長周期水位変動について」を発表した。
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