能登半島先端海域に波浪計を設置して波浪観測を行うことにより、富山沿岸に押し寄せるうねり性波浪を数時間前に捉えて予測することがほぼ可能であることを確認した。また、富山湾沿岸の波浪データおよび造波実験により、沿岸部の浅瀬域(水深10~20m以下)にうねり性波浪が侵入することにより、浅瀬域で数分周期の固有振動が生じること、および、うねり性波浪とその固有振動が相互作用することによりうねり性波浪が固有振動の周期でビートすることを確認した。 さらに、津波についても海底地震によって生じた水位変動が沿岸の浅瀬域に伝播し、この水位変動によって駆動された沿岸浅瀬域における固有振動であるとした。
|