高周波集積回路技術を利用した生体の透過画像計測の基礎を確立するための研究を実施した。具体的な応用として、生体の骨密度計測やCT像の取得を想定し、ミリ波~サブミリ波帯の光源と受光器の実現方法について検討を行った。本研究の特長は、従来のX線や赤外光非侵襲計測システムとは異なり、量産が可能な最先端のシリコン集積回路技術を利用した光源と受光器を使用し、生体への負荷がなく、小型で取り扱いの容易な計測システムを構成することを目的としている点にある。テラヘルツ領域での、生体組織の透過スペクトラムの計測、光源と受光器の回路の提案および試作などを行った。
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