ラットをモデル動物とし血液を体外循環中にLED光を照射する実験法の構築と、循環・照射前後の血液成分等の変化の測定ができた。青色光、UVA光青緑色光の3種波長のLED光照射装置をそれぞれ作製し導出血液をポンプで送液する回路と組合せた。無照射・循環をコントロール群とした。各実験前後の血液学的検査、白血球分画等の等の測定を行った。循環前後の数値の変化を比較すると無照射・青緑色光・青色光照射群では変化が少なかったため、さらに増減率に着目したところ、青色光照射群に血小板数減少傾向が見られた。UVA光照射群ではリンパ球数が著しく減少した。血液成分や全身症状に対し照射波長に特有な影響があることが示唆された。
|