近年、抗体医薬等の高分子医薬が世界の医薬市場で増加しているが、その多くは脳以外の臓器のがんや血液のがん、関節リウマチ等を対象としている。中枢を標的とした抗体医薬や高分子医薬は、高齢社会で急増しているアルツハイマー病をはじめ種々の神経変性疾患や脳腫瘍等の深刻な中枢疾患に対して、直接的な治療効果が望める次世代型バイオ医薬として早期の開発と実用化が求められているが、投与後の脳への送達効率の問題や血液脳関門が開発の障壁となっている。本研究では、脳内の標的へ非浸襲かつ高効率で投与が可能な高分子医薬の創出を目指し、その基盤技術開発として進化工学を応用した新しいin vivoスクリーニング技術を創出した。
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