予測制御とフィードバック制御の評価に基づいた脳卒中治療ナビゲーターシステムを構築し、脳卒中患者における約3ヶ月間の回復課程を追跡評価した。その結果、小脳梗塞の脳卒中患者は予測とフィードバック制御の改善がみられ、小脳が予測制御とフィードバック制御、両方とも関与していることが分かった。また、指標追跡運動において不随意運動とみられる3Hz以上のmicrostepsも加えて分析した結果、重症の脳卒中患者に対する回復にmicrostepsの顕著な改善が確認できた。この結果はmicrostepsがパーキンソン病だけではなく、重症の脳卒中患者の病態を追跡できる有効な指標であることを示している。
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