対象者の各視機能評価の平均値は、深視力;3.29±3.62、動体視力;0.21±0.14、動的視野12465.3±2179.3であった。視機能検査と脳構造との関連を示したのは、動的視野のみで(p = 0.022)、島皮質前部との関連を示していた。島皮質は、情動と強い関連があることが報告されており、自己否定的な者において強く活動する。本結果を推察すると、運転に余裕を有するドライバーは、島皮質が異常発達はしておらず、動的な視野が担保されているのではないかと考えられる。これらの関係を検証するには、運転時の情動・余裕について評価して、因果関係を検証する必要があるため、今後さらなる検証をすすめる。
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