研究課題
本研究課題では世界で唯一である「足首関節専用リハビリテーションシステム」の市場化を目指した基本機構,利用の際に必要となるベッドなどへの接続機構や安全機構,利用のしやすさを考えた各種インターフェース,市場化の際に必要となる倫理審査を経由して臨床実験を行っていく研究開発を行った.寝たきりを防止するためには足首関節の健康状態を維持することが必須であり,足首関節の健康を保てれば,最低限歩行動作を行えることから人間の生活のQOLを維持する上では重要な部位であり.しかしながら従来まで,この足首関節用のリハビリテーション装置が存在してこなかった.本研究ではこの開発に世界で唯一成功しているものである.結果として,本研究の成果が直接関わる研究論文2本,国際学会6本,国内学会9本という成果を修める事が出来た.幾つかの展示会などで効果を実体験して頂く機会を得,研究期間中では,浜松の企業,現在は長崎の企業が本研究のアイデアを自社商品として開発を進めている状態である.また,倫理審査などの手続きに関してはまだ終了していないものの,保険や保障に関する要因の重要さなど,倫理審査に関わる先生方と密な議論を進めることが出来,本研究のような装置を外へ出す場合にどのようなことに注意している必要があるか多面的に理解が進むこととなった.また,現在装置の改良は継続して続いており,臨床実験のための倫理審査に合計4回ほどチャレンジを続けている状態である.主に保険などの問題で引っかかる事が多く,倫理審査を通過させ,理学療法士の先生方と共同の臨床実験を行っていくことが次の課題である.
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 3件)
Journal of Robotics and Mechatronics
巻: 29 ページ: -
Journal of Advanced Mechanical Design, Systems, and Manufacturing
巻: 10 ページ: 1-11