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2017 年度 実施状況報告書

携帯型尿動態データレコーダによる認知症高齢者の排尿ケアモデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K12609
研究機関静岡県立大学

研究代表者

渡邉 順子  静岡県立大学, 看護学部, 教授 (00175134)

研究分担者 武田 啓子  日本福祉大学, 健康科学部, 教授 (70548685)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード認知症高齢者 / 排泄ケア / 残尿測定 / 夜間頻尿
研究実績の概要

本研究の最終目的は、認知症高齢者の排尿ケアモデルを開発することである。29年度は、認知症高齢者の下部尿路症状の蓄尿症状である昼間頻尿と夜間頻尿を評価することとその測定手法を確立することとした。28年度に引き続き、グループホーム入所中の認知症高齢者の測定を残りの予定数10名を測定する予定であったが、目標数に達していない。測定は、日常生活の制限をせず、入浴時を除く24時間以上の膀胱内尿量を連続測定した。膀胱内尿量はLilium®α-200の粘着プローブを膀胱直上の下腹部に研究者あるいは介護スタッフが貼付し、超音波により非侵襲的に行った。静岡県立大学研究倫理審査の(№27‐54)の承認後に実施した。測定終了した7名のデータを分析した結果、夜間排尿回数が平均2回、最大膀胱尿量は平均340mL、残尿量はいずれも50mL以下であった。排尿パターンは介護者による定時他動誘導ではなく、被験者自らが自発的に日中および夜間の排尿をしており、その排尿間隔は測定前と変化はなかった。
今後、目標数の測定が完了した段階で、不必要な尿失禁と許容範囲内での残尿量に留める排泄ケアを提案する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究について、本人及び施設職員の研究同意は得られるものの、患者家族の同意に時間がかかったこと、さらに、測定機器の不具合により目標数に達していない。また、29年度は研究代表者である渡邉が大学院看護学研究科長になり、公務繁忙のため計画的に研究を進めることができなかった。そのため、研究期間を1年延長し研究を継続することとした。

今後の研究の推進方策

被験者の予定数確保のために、東海地区のグループホームの研究依頼は継続しつつ、特別養護老人ホーム等の老人施設への研究依頼を排泄関連の研究会の協力を仰ぎながらすすめる。また、効率的な測定を進めるために、測定機器の短期借用をメーカーと交渉中である。さらに、当初、3日間の連続測定を予定していたが、最低24時間の測定で排泄パターンが把握できると評価できたため、被験者の負担を少なくするために測定時間を短縮する。

次年度使用額が生じた理由

本人及び施設職員の研究同意は得られるものの、家族の同意に時間がかかり目標数に達していないことから、研究機関を1年延長するため、調査旅費と謝金、測定に関する消耗品費が必要となる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Change of Night-Day of the Urinary Volume Inside the Bladder in the Elderly Women2017

    • 著者名/発表者名
      Yoriko Watanabe, Keiko Takeda, Kyoko Suga, Naoki Kuramoto
    • 学会等名
      28th International Nursing Research Congress(STTI), Dublin, Ireland
    • 国際学会

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公開日: 2018-12-17  

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