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本研究で開発した長下肢装具は、歩行運動出力に関わる脊髄歩行中枢の活動を惹起するために、従来型の長下肢装具の構造上の制約をカーボン素材の利点を生かした改変を行うとともに、膝の屈曲－伸展機構を追加することで健常者の歩容に近い歩行運動を実現することを目的とした。研究期間内にプロトタイプ機の製作と脊髄完全損傷者を対象とした試歩行および強度評価を終えることができた。膝屈曲－伸展機構については、試作段階を終え、動作評価を行ったが、現状では平行棒内での試歩行に留まっている。今後のさらなる開発が必要ではあるものの、２年の開発期間内で充分に、当初の企図どおりの目標を達成できる見通しを立てることができた。
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