2012年度から義務教育で武道が必修化され、すべての中学校において武道の授業が実施されている。武道の理念とは武技の修錬によって心を磨き人格を形成する事であり、これを現代の学校教育において行う事が求められている。だが、これまでの先行研究において、武道授業によって「生徒の心が育った」という学術的データはほとんど存在していない。そこで本研究では、剣道授業によって自己効力感、自尊感情、達成動機を高める事ができるかを検証する事を目的とした。 本研究の結果、小規模校で実施した剣道授業の実施によって、生徒の自己効力感、自尊感情、達成動機が長期的・短期的にも肯定的に変化し剣道授業の心理的効果が認められた。
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