研究課題/領域番号 |
15K12638
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
大塚 光雄 立命館大学, スポーツ健康科学部, 助教 (20611312)
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研究分担者 |
栗原 俊之 立命館大学, スポーツ健康科学部, 助教 (10454076)
伊坂 忠夫 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (30247811)
大友 智 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (90243740)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 体育科教育 / ハードル走 / スポーツバイオメカニクス / 動作分析 / ソフトウェア開発 |
研究実績の概要 |
体育の技能の学習場面では本人が感じた筋運動感覚情報と実際の運動遂行状況とのギャップが生れる.そこでDebacy (1970)やCooper et al. (1981)は,動画フィードバックを与えることによって効果的に運動技能の取得を促進させたことを報告している.ところが,事前に与えられた知識と照らし合わせて可視化された自己の動作を見るといった定性的・主観的な技能評価だけでは,個人の技能を客観的に評価し,課題や問題点を明らかにすることが十分にできないと考える.すなわち,目標記録を出すために求められる身体動作が,現在,どの程度到達されているかといった技能の定量評価が体育授業で即座にできれば,「わかる」ことで「できる」ことが促進されるのではないだろうか.このように,定量的・客観的に視覚化された自己に対する「わかり」は,運動技能を高めるだけでなく,認識学習を含む体育の教科内容四領域(技術学習,認識学習,社会学習,情意学習)(友添,2008)すべてにおいて高い成果が得られると考える. そこで本研究では,研究代表者がこれまで業績を残してきたハードル走(Otsuka et al., 2010;大塚,2013)を中心とする陸上競技の運動種目を取り扱い,誰もが直観的に操作できる技能定量評価システムを開発し,体育授業での活用が学習成果に与える影響を明らかにすることを課題として設定する.当該年度においては,まずポータブル型情報端末による簡易技能定量評価の妥当性検証を行った.その結果,ポータブル型情報端末による動作撮影方法および解析結果は,通常のスポーツバイオメカニクス研究で使用される機器による結果と同程度であり,妥当性があることを確認した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
【研究実績の概要】で示した通り,本研究は順調に進展している.
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今後の研究の推進方策 |
本研究は順調に伸展しており,今年度もこれまで通りの計画をもとに研究活動を継続する.
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次年度使用額が生じた理由 |
測定中に必要な実験消耗品は,被験校が提供してくれることで負担する必要がなくなったため.
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次年度使用額の使用計画 |
28年度においても必要な消耗品であるため,同じ消耗品を購入する.
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