運動記憶の固定に関連して高圧酸素環境に曝露することで運動学習を促進することができないか検討した。運動課題はファントム装置を用いた片手到達運動による力発揮制御課題と,感覚運動変換を必要とするジョイスティックを用いた反転トラッキング課題に関して検討した。前者では,1.3気圧環境に曝露しないコントロール群,各課題練習の前・後および練習後1時間経ってから曝露する群の4群で,後者ではコントロール群,前・中・後に加え,練習後約45分経ってから1.3気圧環境に曝露する群の5群に分けて検討した。しかしながら,いずれの運動課題においても群間に有意な差は観察されなかった。
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