今後の研究の推進方策 |
1.単離血中因子が認知機能へ与える影響:a)単離血中因子の若齢野生型マウス尾静脈内投与による記憶学習能低下作用を確認するため、単離血中因子と共に中和抗体(対照群にはアイソタイプ抗体)を投与後、行動解析を行い記憶学習能を精査し、その後、海馬インスリン様シグナル(IRS2, PTEN, AKT)への影響について解析を行う。変化が見られた場合は、海馬の神経細胞新生、神経炎症についても解析を行う。b)単離血中因子の中和抗体(対照群にはアイソタイプ抗体)を生理的糖尿病マウス尾 静脈内へ投与し、記憶学習能および海馬インスリン様シグナル(IRS2, PTEN, AKT)への影響について解析を行う。変化が見られた場合は、海馬の神経細胞新生、神経炎症についても解析を行う。2. APP変異遺伝子ノックイン次世代型アルツハイマーモデルマウスにおける単離血中因子の変化についての解析:a)次世代型アルツハイマーモデルマウスにおける単離血中因子の変化を調べるため、次世代型アルツハイマーモデルマウスの血清/血漿をサンプルとしたELISA法による解析を行う。b)単離血中因子の中和抗体の投与が当該マウスの認知機能へ与える影響を精査するため、次世代型アルツハイマーモデルマウスの尾静脈内へ投与後、水T字迷路テストにより認知機能への影響を調べ、また海馬の神経細胞新生およびインスリン様シグナル(IRS2, PTEN, AKT)の変化にいても同様の解析を行う。
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