2017年4月1日に日本科学未来館で第3回目の「卵子提供・代理出産で家族をつくる」セミナーを東京で開催し、「卵子提供のリスク:これまでにわかってきたこと」と題して話題提供を行った(http://hibino.w3.kanazawa-u.ac.jp/img/20170401_summary.pdf)。2017年8月26日、第3回目の卵子提供・代理出産で家族をつくる」セミナーを京都で開催し、「子どものルーツをどのように伝えるか」と題して話題提供を行った(http://hibino.w3.kanazawa-u.ac.jp/img/20170826_summary.pdf)。セミナー後の情報交換会で、参加者からのフィードバックを得た。海外の状況について明らかにするため、フィリピン、インド、タイ、ベトナムで調査を行った。インドでは代理母を親族に限定する代理出産の法案が提出されており、タイ、ベトナムでは近年、非商業的実施に限定して代理出産を合法化した。こうした変化に至った背景を考察した。また、配偶子提供や代理出産で生まれた子どもについて理解するため、you tubeなどで公開されているインタビューなども分析した。これまでにの海外調査で得られたデータをまとめ、「生殖テクノロジーとヘルスケアを考える研究会報告書Ⅶ 生殖補助医療のフィールドワーク」をホームページ上に公表した(http://hibino.w3.kanazawa-u.ac.jp/img/houkoku_2017.pdf)。これらの研究成果に基づいて、次年度以降も論文などを執筆し、随時公表していく予定である。
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