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2015 年度 実施状況報告書

食物アレルギーを予防できる「ポジティブ・アクション」としての運動の可能性

研究課題

研究課題/領域番号 15K12731
研究機関倉敷芸術科学大学

研究代表者

椎葉 大輔  倉敷芸術科学大学, 生命科学部, 講師 (20515233)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード食物アレルギー / 運動 / アナフィラキシー / IgE
研究実績の概要

平成27年度は,1)マウス自発運動モデルの確立,2)マウスアナフィラキシーモデルの確立,3)自発運動のアナフィラキシー発症に及ぼす影響の検討を行った。
その結果,1)マウス自発運動モデルでは,非運動マウスに比べ,体重増加の抑制が見られた。一方で,今回の本年の自発運動実施は走行距離(回転数)の定量を行っていないため,運動量との関係解明は今後の検討課題である。次に2)アナフィラキシーモデルに関しては,オボアルブミン(OVA)/水酸化アルミニウム系で行った。その結果,腹腔内投与による感作およびアナフィラキシー誘導は,先行研究通り再現された。
以上の方法を用いて,3)自発運動実施マウスにおけるアナフィラキシー発症への影響について,検討した。その結果,自発運動実施マウスにおいて,OVA感作におけるOVA特異的IgE値が非運動実施マウスに比べ低値を示す傾向が観察された。さらに,OVA腹腔内投与によるアナフィラキシー発症病態は,自発運動実施マウスにおける体温低下が,非運動実施マウスに比べ軽減する傾向が観察された。以上の結果は,本研究課題の仮説を支持するものであり,次年度以降,より詳細に検討する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究においては,in vivoにおけるアナフィラキシー症状観察に重きを置き,運動の影響について検討する計画である。本年度は,自発運動モデルの確立が遅れたことから,アナフィラキシーへの影響の個体評価が当初予定より少なくなった。また,その結果,実施したアナフィラキシーモデルも,当初予定である腹腔,経皮および経口のうち,本年度は腹腔内経路のみの実施であった。

今後の研究の推進方策

「現在までの進捗状況」で「やや遅れている」としているものの,平成27年度の検討で実験系のおおよその確立がなされた。平成28年度以降はアナフィラキシー症状観察を当初予定と通り進めることで,研究課題の解明を成し遂げられると考える。

次年度使用額が生じた理由

平成27年度計画のうち,in vivoのアナフィラキシー病態評価のサンプル数が当初予定より少なかったため。

次年度使用額の使用計画

平成28年度計画のうち,in vivoのアナフィラキシー病態評価のサンプル数を増やし,検討する予定である。またそれに必要な実権系の確立は平成27年度でほぼ確立できている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] グルココルチコイドがマウス マクロファージにおけるTAM受容体発現に及ぼす影響2015

    • 著者名/発表者名
      椎葉 大輔, 古本 佳代,前田 憲孝
    • 学会等名
      第70回 日本体力医学会大会
    • 発表場所
      ホテルアバローム紀の国,和歌山県和歌山市
    • 年月日
      2015-09-19 – 2015-09-19

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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