研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究の目的は父親の育児参加によって乳幼児の事故を予防できるかをランダム化比較試験により検証することである。東京都における2つの産科で生まれた子どもの両親を対象にランダムに父親の育児参加を促すDVDとそれとは無関係のDVDを配布し事故の状況を質問紙で生後18か月まで追跡し把握した(N=548世帯)。その結果生後3ヶ月において介入群は対照群に比べて平日に子どもと過ごす時間が長かったが休日で差はなかった。事故の発生割合は統計的に有意差がなかった(p=0.36)。本研究から介入に用いたDVDは平日における父親の3ヶ月児への育児参加時間を長くする効果があるが、事故予防の効果はないことが分かった。
公衆衛生学、疫学(社会疫学、ライフコース疫学)