麹菌を宿主として、低分子化合物のCH結合を活性化して酸素官能基を導入するチトクロームP450多重遺伝子を形質転換した株を調製した。合計45種以上のユニークなP450を用いて、ライブラリーの構築に成功した。ハイスループット化を目指して、このライブラリーを用いて、反応スケールを検討したところ、操作上の容易さから目標に合致するスケールダウンに成功した。市販品のほか生合成研究で入手できたユニークな骨格を持つ基質を用いた微生物変換も試した。その結果多くの変換物が得られたものの、変換効率が予想以上に悪く、どの酵素遺伝子が変換するかの特定に労力がかかることがわかった。
|