研究課題/領域番号 |
15K12745
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
二木 史朗 京都大学, 化学研究所, 教授 (50199402)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | イオンチャネル / アラメチシン / アプタマー / センサー |
研究実績の概要 |
膜を介する情報の人為的制御やセンシングなどを目的として、これまでに様々な人工イオンチャネルの創出が試みられている。申請者は、イオンチャネル形成ペプチド「アラメチシン」のC末端側に、膜外配列ペプチドとして「Fe3+により構造変化するロイシンジッパーペプチド」や「Ca2結合タンパク質カルモジュリン由来ペプチド」を連結したハイブリッドチャネルの構築を報告している。これらのチャネルでは、リガンド添加により誘起される膜外配列のコンホメーション変化が、アラメチシンの会合状態に影響を及ぼし、結果的にチャネル電流の増加を誘導することを示している。この結果は、リガンドと結合して構造変化する適当なペプチド配列を「膜外配列」に用いることにより、様々なオーダーメードの人工チャネル・センサー分子が創出できることを示唆する。本研究では、多様なリガンドに対応できるオーダーメードセンサーへの展開を視野に、リガンドとの結合によりコンホメーション変化する核酸アプタマーを膜外領域にもつアラメチシンチャネルの構築を行うことを目的としている。イオンチャネル測定計の確立、アルキンを導入したアラメチシンペプチドフラグメント、アジドを導入した核酸フラグメント(DNAアプタマー)の調製は予定通り終了した。今後、クリック反応によるアラメチシン-核酸ハイブリッドの調製、ならびにイオンチャネル活性測定を通したセンサー機能の評価を行い、目標を達成したい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
液滴接触法によるイオンチャネル測定計の確立、アルキンを導入したアラメチシンペプチドフラグメント、アジドを導入した核酸フラグメント(DNAアプタマー)の調製は予定通り終了しているが、物性が非常に異なる両フラグメントの縮合において、クリック反応によるアラメチシン-核酸ハイブリッド化の条件検討とHPLCによる目的物の同定に予想以上の時間を取られ、現時点で目標を達成出来ていないため、研究期間を延長し目標達成を狙う。
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今後の研究の推進方策 |
クリック反応によるアラメチシン-核酸ハイブリッド化の条件検討とHPLCによる目的物の同定とチャネル活性の測定を通してセンサー機能の評価と目標達成を行いたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
液滴接触法によるイオンチャネル測定計の確立、アルキンを導入したアラメチシンペプチドフラグメント、アジドを導入した核酸フラグメント(DNAアプタマー)の調製は予定通り終了しているが、物性が非常に異なる両フラグメントの縮合において、クリック反応によるアラメチシン-核酸ハイブリッド化の条件検討とHPLCによる目的物の同定に予想以上の時間を取られ、現時点で目標を達成出来ていないため。
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次年度使用額の使用計画 |
繰越予算は追加実験のための消耗品購入に充てる予定である。
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