本研究では、多様なリガンドに対応できるオーダーメードセンサーへの展開を視野に、リガンドとの結合によりコンホメーション変化する核酸アプタマーを膜外領域にもつアラメチシン チャネルの構築を行うことを目的とした。アラメチシン-核酸ハイブリッドの調製はクリック反応により可能であった。このハイブリッド分子は脂質二重層中でイオンチャネルを形成したが、 ハイブリッド化アラメチシンは脂質膜を不安定化することがわかり、安定なチャネル記録を得ることは難しかった。また、核酸部分の構造変化によるチャネル電流の変化は顕著とは言えず、今後の設計の見直しが必要であることが分かった。
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