本研究では、まず海綿レクチンCchGを精製、そしてリガンドとしてCchGとの親和性が高いラクトース(Lac)を原料として、アミノ酸と混合するだけで容易に結合するプローブ分子である1-フルオロ-2,4-ジニトロベンゼン―5-(1-アミノラクトシド)(LacDNFB)を合成した。次に、ラクトース、LacDNFBおよびLacDNFBとアラニンを結合したLacDNFB-AlaとCchGの共結晶の作成を試みたところ、LacおよびLacDNFBとの共結晶が得られた。これらのX線構造解析を行ったところ、ラクトースーCChG複合体の構造が得られ、ラクトースの+1位に未知分子を導入する余地があることを確認した。
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