研究課題/領域番号 |
15K12757
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
片岡 正典 高知大学, 教育研究部総合科学系複合領域科学部門, 特任講師 (10324401)
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研究分担者 |
小野寺 健一 高知大学, 教育研究部総合科学系複合領域科学部門, 助教 (50500196)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 蛍光性ヌクレオシド / RNAアプタマー / セレンテラジン |
研究実績の概要 |
オワンクラゲの発光機構を人工核酸1分子で実現するために、GFPの発光色素本体を核酸塩基とするヌクレオシドおよび蛍光物質セレンテラジンを内包するRNAアプタマーを開発し、同一分子内に組み込むことを計画した。27年度はシチジン由来蛍光性ヌクレオシド合成法を、アデノシン、グアノシンに適用し、p-ヒドロキシ桂皮酸活性エステルと各ヌクレオシドをピリジン中で作用させ、ヨウ素および水を加えて目的の発光ヌクレオシドを調製した。蛍光分光光度計により、励起波長、発光波長、強度、半減期等を指標に発光特性を精査した。発光ヌクレオシドを基質として、ピリジン中TBDMSClあるいは塩化トリチルを用いて5’水酸基を選択的に保護した後、2’水酸基選択的をp-メトキシベンジルオキシ基に変換し、イミダゾール存在下で三塩化リンを作用させて3’水酸基をH-ホスホネート化した。目的のRNA合成用モノマーを通算収率20%以上で3種のモノマーを1g以上合成することに成功した。一方で、セレンテラジンを内包するRNAアプタマーの探索についても着手した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、蛍光性ヌクレオシドのモノマーの合成に成功し、RNA アプタマーの探索に着手したが、その論文化、特許化が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
28年度はセレンテラジン内包RNAアプタマーの探索をおこない、候補RNA に対して蛍光性ヌクレオシドの導入を試みる。
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次年度使用額が生じた理由 |
論文投稿の遅れより、投稿費用、英文校閲に当てていた予算を繰り越すことになった。
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次年度使用額の使用計画 |
投稿費用、英文校閲に当てていた予算を28年度で執行する。
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