単一細胞内の質量イメージングを実現するために自作MALDI-FTICRMSの紫外パルスレーザー集光光学系を大幅に改良した。対物レンズの倍率とビームエキスパンダーの倍率及び真空チャンバーの設計も見直すことにより、従来10ミクロンにとどまっていた試料表面でのレーザースポットサイズを5ミクロン以下に縮小し、質量イメージングの空間分解能を格段に向上させることに成功した。 また、異なるレーザーを同軸で異なるタイミングで照射することにより、これまで測定が困難であった非常に厚い非導電性試料に対する測定感度を大幅に向上させることに成功した。
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