研究課題/領域番号 |
15K12787
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
稲岡 司 佐賀大学, 農学部, 教授 (60176386)
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研究分担者 |
辻 一成 佐賀大学, 農学部, 准教授 (00253518)
梅崎 昌裕 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30292725)
藤村 美穂 佐賀大学, 農学部, 准教授 (60301355)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | ラオス / 農業開発 / 水田漁労 / 家畜飼育 / 経済 / 栄養 / 健康状態 |
研究実績の概要 |
昨年8月~9月にラオス南部アタプー県の2つの郡の小学校(いずれもラオ族ではない少数民族が通う)各1つの児童353人を対象として、世帯の経済状態・食生活・栄養状態・健康に関する調査研究を実施した。 現在、データをすべてコンピュータに入力する作業を継続しながら、下記の点に注目して分析を進めている。 1)2つの地域で得られたデータの地域差および性差 2)2地域の児童の成長曲線(年齢に対する身長/体重、身長に対する体重)を描く 3)我々が最初に測定を始めた2004年のラオ族、あるいは2006年からのオイ族との比較と長期変化(セキュラートレンド)。 今年度の調査(8-9月)までには上記の結果概要を出し、共同研究者であるラオス国立公衆衛生研究所(NIOPH)のスタッフ等とデータを共有しながら、今年度の調査を行いたいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年8月~9月にラオス南部アタプー県で予定していた調査研究を、2つの地区の小学校児童353人を対象として実施することができた。 本年3月に再度ラオスを訪問して、本年夏(8~9月)に予定しているラオス中部ビエンチャン首都区での調査研究の調整に当たるつもりだったが、諸事情によりラオスを訪問せず日本から調査許可の延長手続きを行うだけになった。 しかし、既に本年夏の調査許可を得ており、またラオス国立公衆衛生研究所(NIOPH)の共同研究者が現地調整を行っているので、本年度の調査遂行に問題はない。 以上の理由から、おおむね順調と判断する。
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今後の研究の推進方策 |
1)本年夏(8-9月)に共同研究者とラオスを訪れ、中部ビエンチャン首都区(サントーン郡)の小学校の児童を対象として、その世帯の経済状態、食生活を含めた栄養状態、健康状態を調査し、早急に分析する予定である。 2)昨年度に調査したアタプー県の2地区の小学校児童のデータに1)のデータを加え、水田漁労と家畜飼育がまだ行われている地域での(経済状態・栄養状態・健康状態の)比較研究を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
「現在までの進捗状況」にも書いた通り、本年3月に再度ラオスを訪問して、本年夏(8~9月)に予定しているラオス中部ビエンチャン首都区での調査研究の調整に当たるつもりだったが、諸事情によりラオスを訪問せず日本から調査許可の延長手続きを行うだけになり、それに費やす予定の旅費が残ったため。
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次年度使用額の使用計画 |
既に本年夏の調査許可(毎年更新が必要)を得ており、またラオス国立公衆衛生研究所(NIOPH)の共同研究者が現地調整を行っているので、本年度の調査遂行に問題はない。 本年度は当初の予定通りに調査研究を行い、昨年度の残額に一部を利用して、この調査研究が終わる来年3月にラオスでまとめの会議を開きたいと考えている。
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