研究課題/領域番号 |
15K12803
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研究機関 | 麗澤大学 |
研究代表者 |
武田 淳 麗澤大学, 外国語学部, 助教 (70736511)
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研究分担者 |
山川 和彦 麗澤大学, 外国語学部, 教授 (30364904)
正宗 鈴香 麗澤大学, 外国語学部, 教授 (80337724)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 観光 / 移民 / 日本語教育 / オーストラリア / 多文化共生 |
研究実績の概要 |
ニセコ圏に関するインバウンド・ツーリズムに関する情報収集を行い、そのうえで、2015年10月、ニセコ町企画環境課、倶知安町商工観光課を訪問した。この初回の視察では倶知安町役場とニセコ町役場を訪問した。スキーシーズンに増加する外国人観光客や季節労働者そしてこの地域に在住するオーストラリア人との共生問題などについて調査した。3月に2回目の現地調査を行った。調査内容は、ニセコ圏での外国人旅行者の動向をニセコ商工観光課、倶知安町観光協会、ニセコプロモーションボードにて、それぞれの業務との関連で聞き取りを行った。同時に、日本人旅行者へニセコに関する意識などの聞き取りを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
観光学の視点では、近年ニセコで生じている観光事情の概況を理解した。研究開始前にはオーストラリア人のスキーリゾートを中核として、アジア圏からの旅行者が増加しているものと仮定していたが、聞き取りの結果、ニセコだけではなくルスツなどを含めた広域圏で、世界ブランドのホテル建設や、国を超えた富裕層の結集など「グローバル・ツーリズム」ともいうべき状況になっていることを掌握できた。一方で、平成27年度に予定したアジア圏からの旅行者の動向に関しては、研究が十分とは言えず平成28年度に先送りの形となっている。また移民学と多文化共生という視点においては、この地域の外国人移住者のコミュニティが他府県に見られる外国人コミュニティとは違った形で形成されていることが確認できた。移住者たちの中にはニセコ地域に長く在住していても日本語の習得などには必ずしも必要性を感じているとは限らないことが判明した。
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今後の研究の推進方策 |
グローバル化されたニセコ圏に対するゲスト、ツーリストの反応を把握していく。ツーリストの出身国によってもニセコに対する意識に差があると思われるさらに過度にグローバル化したリゾートエリアに対する日本人ツーリストの意識についても調査していく。またこのようにニセコが国際リゾートとして変容していく中で、外国人コミュニティと現地の日本人たちがどのように関わっているかを調査することが、この研究には必要であるとの見解に至った。
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次年度使用額が生じた理由 |
計画していた現地調査ができなかったこともあり、予定していた額よりも経費が下回った。
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次年度使用額の使用計画 |
共同研究者とスケジュールを調整し、本年度は合同で現地調査を行う予定である。
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