研究課題/領域番号 |
15K12807
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
石川 洋子 旭川医科大学, 医学部, 特任准教授 (30550660)
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研究分担者 |
濱田 珠美 旭川医科大学, 医学部, 教授 (00374273)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 医療倫理教育 / シミュレーション教育 / 非技術的能力 |
研究実績の概要 |
シミュレーション教育は実際の患者にリスクを与えることなく学ぶ手段として医学・看護学教育の現場に多く導入されており、その内容は単純なタスクトレーニングから臨床で遭遇する場面を再現した複雑なトレーニングまで可能な教育手法である。本邦においては、BLS(Basic Life Support)に代表される心肺蘇生やACLS(Advanced Cardiovascular Life Support)のようなより複雑な緊急対応のトレーニングが中心ではあるが、昨今、MET(Medical Emergency Team )トレーニングにおける実際の手技を伴わない非技術的能力の育成への関心が高まりつつあり、非技術的能力の育成は、本研究が目指すシミュレーション教育のゴールの周縁にあると言える。 今年度は、最新のシミュレーション医療教育システムを有する米国ピッツバーグ大学のリチャード・ヘンカー博士(海外研究協力者)と研究会打ち合わせを兼ねて、2016年9月15-17日にかけてWashington DCで開催された2016 State of The Science on Nursing Researchに参加し、米国の多職種連携のシミュレーション教育研究に関する最新の知見を得て、医療倫理を主題としたシミュレーション教育の内容・可能性について討議した。また、インストラクショナルデザインとあわせてARCS動機づけモデルを活用することにより学習者の満足度の向上につながることが明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
米国の学会参加や海外研究協力者との討議、分担研究者との研究会参を通じて研究は進展しており、その成果は国内学会で発表しているが、前年度予定の教授カリキュラムマップ作成の遅れから学習成果の決定・評価に遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
研究協力者との連携により、研究の進度を取り戻すようすすめる。
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次年度使用額が生じた理由 |
年度内に海外研究協力者との研究会を開催できず、旅費、謝金などの支出がなかったため次年度に持ち越しになった。
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次年度使用額の使用計画 |
今年度に海外研究協力者との研究会を行い、持ち越した助成金を使用する。
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