研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究は、19世紀末から20世紀後半に至る日本のアナーキストたちが世界に向けた情報発信について、朝鮮、ロシア、ヨーロッパ、南北アメリカ大陸に関して、史資料を収集し、情報発信による国外に与えた影響だけでなく、情報の受信によって得た日本側の影響についてもその一端を明らかにした。以上の成果に基づき、従来は一国レベルでとらえられがちだった日本アナーキズム史を世界との関係の中でとらえることを可能とし、日本のアナーキズムをグローバルな現象の一部として位置づけることに成功した。
社会思想史