チュニジアでの現地調査や研究教育機関との学術的交流を通じて、ジャスミン革命後の変化を含めたチュニジア音楽現代史を纏め、現代チュニジアでアンダルス音楽に源流を持つ伝統音楽マルーフとオリエント音楽シャルキーが同等に重要な音楽遺産として扱われ、継承発展されていることを証明した。その成果を共著『中東世界の音楽文化』(スタイルノート、2016年)に収めた。 チュニジア及びオリエント諸国で用いられる旋法について、古典楽曲や即興演奏の音源及び書籍資料の分析を行い、主要なマカームとその運用、派生形の特徴を分類整理した。その研究成果展として多摩美術大学において公開講座「マカームとラーガ」を実施した。
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