研究分担者 |
中川 克志 横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 准教授 (20464208)
金子 智太郎 東京藝術大学, 大学院映像研究科, 講師 (20572770)
桑久保 亮太 情報科学芸術大学院大学, メディア表現研究科, 准教授 (30752042)
松井 茂 情報科学芸術大学院大学, メディア表現研究科, 准教授 (80537077)
瀬川 晃 情報科学芸術大学院大学, メディア表現研究科, 准教授 (90512624)
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研究実績の概要 |
以下,平成28年度の研究実績の概要を研究計画に即して述べる. 1. 視聴覚メディアの形成過程の歴史的調査として, 共同研究者を中心に, 19 世紀以降の視聴覚メディアに関わる調査研究を行なった.その中では特に1970年台の日本における生録および,1980年台の日本におけるサウンドアートについて当事者へのインタビューを含む歴史的調査をおこない,その成果を国内外の学会で発表した[Kaneko, 2016a],[金子, 2016], [Nakagawa, 2016a],[Nakagawa, 2016b]. 2. 過去の視聴覚メディアに関わる装置の再現として,大学内での授業,JSTグローバルサイエンスキャンパス事業,公開講座等の場において,本研究で提案した技法の一つである《紙のレコード》の製作ワークショップをおこなった. 3. パーソナル・ファブリケーションを踏まえた技法の提案として前年度に実施した,NTTインターコミュニケーション・センターでの通年の展示を踏まえ,音響学の教育の場におけるツールとして技法の提案をおこなった[Jo, 2016c]他,サウンドアートの分野において関連の作家・作品と対比して,技法の芸術的な実践としての位置づけを図った[Jo, 2016a].さらに技法を提案する過程での技術的な成果を,広くパーソナル・ファブリケーションに関連する国際会議の場で発表した[Ando et al, 2016]. 4. 視聴覚メディアの系譜学的実践の理論化として以上の実践・理論に関わる成果を取りまとめ,視聴覚メディアの系譜学的実践の理論化として,提案した技法の有効性を考察する[城, 2017]とともに,個別の事例に関しての調査結果の美学的な理論化をおこなった[Kaneko, 2016b].
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