研究課題/領域番号 |
15K12845
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研究機関 | 多摩美術大学 |
研究代表者 |
野村 辰寿 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (30635339)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | アニメーション / 短編アニメーション / アニメーションフェスティバル / アニメーション作家 / アニメーション技法 |
研究実績の概要 |
平成29年度は前年度に引き続き、複数の国際アニメーションフェスティバルに参加し、アニメーションシーンの動向や、各フェスティバルの特色などをリサーチした。以下、平成29年度に参加したフェスティバルである。5月2日~7日 シュツットガルド国際アニメーションフェスティバル(ドイツ)/6月11日~16日 アヌシー国際アニメーションフェスティバル(フランス)/6月22日~25日 メルボルン国際アニメーションフェスティバル(オーストラリア)/11月2日~11月5日 新千歳空港国際アニメー ションフェスティバル/3月12日~18MONSTRAリスボン国際アニメーションフェスティバル(ポルトガル)(日付は参加期間)。 各フェスティバルでは、その会場や内容を中心に「会期中のプログラムはどのようなものがあるか?」、「コンペティションにはどのようなカテゴリーがあるか?」、「またその入選作品や特別上映作品の傾向は?」、「そして入賞作品は?」といったフェスティバルの特色や個性がどのようなようなカタチで打ち出されているのかリサーチすることできた。シュツットガルドでは、STUDIO FILM BILDERを訪問し、短編系のアニメーション作家がどういう風に商業アニメーションへの関わりを持ち作品制作しているのかを伺い知ることができた。リスボンではアニメーション教育をしている美術大学をいくつか巡り、その環境を視察した。新千歳空港国際アニメーションフェスティバルでは、例年通り実行委員として運営のサポートをしている。アヌシー国際フェスティバルは世界最大最古とあって、その年度のアニメーション界の成果が一望できる故、通年参加し状況の把握に努めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成29年度は研究者の都合により、当初調査対象としていたフェスティバルの現地調査ができなかった。そのため1年の延長申請をした。実質的にはさまざまなフェスティバルでの上映作品鑑賞によって、その傾向や特色はある程度把握出来たように思う。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度は世界のアニメーションフェスティバルでの現地調査を中心に進めていく。具体的には、この三年間で様々なフェスティバルに参加し、様々な作品を観賞した結果、新規で新たなフェスティバルに参加するよりも、世界最大最古のアヌシー国際アニメーションフェスティバルに参加し、最新の状況や作品群を観賞する方が有効であると判断したため、フランスでの調査を行う。また、二年に一度開催の国内最大級の広島アニメーションフェスティバル、および開催5年目の新千歳空港国際アニメーションフェスティバルにおいて、世界的な動向の調査を予定している。平成30年度は、最終年度にあたるため、これらの調査結果を含め、これまでの研究成果を取りまとめていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成29年度に予定していたアメリカバークレーのGLAS国際アニメーションフェスティバルの現地調査が、例年の開催(3月中旬)より少し後期(3月下旬)にずれたため、学事業務(卒業式)と重なり、やむを得ず参加を見送ったため、補助事業期間の延長を行い、次年度使用額(現地調査旅費)が発生した。次年度使用額は、平成30年度に行われるアニメーションフェスティバルの調査旅費、研究資料として使用予定である。
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備考 |
ひらめき☆ときめきサイエンス「びっくりぎょうてん世界のアニメ~切り紙アニメを作ってみよう!」(整理№HT29108)平成29年8月29日(火)実施 https://www.jsps.go.jp/hirameki/ht29000_jisshi/ht29108jisshi.pdf#search=%27HT29108%27
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