研究課題
挑戦的萌芽研究
イギリス18世紀の小説が、統御できない欲望への不安を様々な形で描いていることに注目し、この時代を代表する小説家が、それぞれ別の手法でこの問題に取り組んだことを、登場人物の名前の表記に注目することで論証した。また、上記の視点と最近の人類学の知見を組み合わせることで、一般的な文学史で小説に分類されない作品や、小説史の傍流に置かれている作品を組み込んだ、新しいイギリス小説史の構築への土台を築いた。
18世紀イギリス小説を文学史の観点から再検討し、近代文学全般の理解を更新することを目指している。