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2015 年度 実施状況報告書

「日本英語文学」概念の創出とその総体的把握

研究課題

研究課題/領域番号 15K12860
研究機関都留文科大学

研究代表者

大平 栄子  都留文科大学, 文学部, 教授 (20160616)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード日本英語文学 / 岡倉天心 / 仏教
研究実績の概要

アジアや日本の英語文学に関する研究文献を体系的に収集し研究史の整理を行った。
これまでの研究成果を『インド英語文学研究 印パ分離独立文学と女性』という形でまとめ彩流社から2015年12月に出版し、タゴールを起点とする日本英語文学の創設の基礎をつくった。同様の設定と宗教観を持つタゴールと、岡倉天心の戯曲を比較し、"Rabindranath Tagore's Chandalika and Okakura Tenshin's A White Fox”という論文にまとめ国際人文学会で研究発表を行った。ドイツで創作活動を展開している多和田葉子氏とジャイプール文学祭において、翻訳の可能性の是非について他のインド内外の研究者を交え意見交換を行った。岡倉天心、新渡戸稲造、鈴木大拙、野口米次郎、ラフディオ・ハーンの英語文学テクストを網羅的に収集した。アジアや日本の英具文学に関する研究文献を収集し、リストを作成した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

上述したような資料収集の成果を上げたこと、および、その成果を国際学会で発表できたこと、多くの研究者と意見交換をし、新たな視点も得ることができた点から、当初の計画以上に成果を上げられたと判断できる。

今後の研究の推進方策

前年度に引き続き、日本の英語文学テクストを網羅的に収集し分析を加えることによって、日本英語文学の全体像を把握することを目指す。翁久允や小泉八雲などの未公開テクストも重点的に収集する。
アジア・日本・インドを視野に収めた文学理論関係の研究書を収集し・分析し、研究史の整理を行う。
岡倉天心・宮沢賢治などとの影響関係を視野に入れながら、日本におけるタゴール受容の特質とその歴史的・思想的背景を明らかにする。

次年度使用額が生じた理由

当初の予定よりも謝金の額が下回ったため。

次年度使用額の使用計画

国際学会での発表原稿のネイテイブチェックの謝金に使用予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Rabindranath Tagore’s Chandalika and Okakura Tenshin's A White Fox2016

    • 著者名/発表者名
      Eiko Ohira
    • 雑誌名

      International Conference on Arts and Humanities

      巻: 12 ページ: 356-71

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [図書] インド英語文学研究 印パ分離独立文学と女性2015

    • 著者名/発表者名
      大平 栄子
    • 総ページ数
      317  文献67
    • 出版者
      彩流社

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公開日: 2017-01-06  

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