1970年代に出現したパンクロックにしばしばその源流が求められ、アメリカ特有の音楽ジャンルと化した「インディーロック」における文学的価値の表出について分析を加えることが本研究の目的である。具体的な方法としては、アメリカで開催されるインディーロック・アクトが多く出演する音楽フェスティバルに来場する聴取者の教養への志向についての聞き取り調査を行い、そのサンプルを分析した。結果、音楽に端を発する「インディー」的価値が普遍性を獲得するに至っていることが理解できたため、これを現代の日本の文化的表出の、教育界・産業界における取扱いの参照項目とされたい。
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