研究実績の概要 |
英語語彙の基礎データベースとして Longman Dictionary of Contemporary English 5th edition (以下, LDOCE5)のXML版を採用し、新英語語彙表のための分析を行った。その為に、動詞に関する音声情報、文法情報、意味情報、語用論的情報がどのような場所に、どのような形で LDOCE5 に格納されているかについての分析を進めた。それに基づいて、以下の動詞に関する情報の抽出と動詞の分類に関する研究を進めた。 (1) 同綴りの名詞が存在する動詞をLDOCE5から網羅的に抽出した。その数は約2200であった。この同形の動詞と名詞の対、約2200の1つひとつについて、動詞と名詞の意味関係を観察し分類を進めた。現在のところ1200の対についての分類が終了している。その結果、動詞と名詞の意味関係は少数のパターンに分類できる見通しがついた。 (2)LDOCE5に見出し語として記載されている約6000の動詞について、形態的観点から粗い分類を行った。その結果は、複合動詞140, 接辞動詞1785, 句動詞 1017, 名詞転換動詞 1300, 形容詞転換動詞 400, その他であった。 (3) 日本人が英語語彙を学習する際に L と R の区別が重要であるが、このことと英語語彙表の関係について研究を行った。具体的には、この問題についてのサーベイを行い、さらに、LDOCE5から L とR の最小対の網羅的抽出を行った。
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